2014年1月26日日曜日

Triple A (1) 基本

Triple Aについて、今更ながら解説しておこうと思います。
基本的に、1年生に最初に教える時としてのTriple Aの話です。
今度、Triple Aの「発展」という続編も書こうと思います。

Triple Aとは
Abstraction 抽象論 (どういう価値を守ろうとしていて、それがなぜ大事か)
Analogy 類似例 (似たような例は何か?)
Applicability 適応性 (なぜ今回にも当てはまるのか?)

の3つのAではじまるものの頭文字をとった、プリンシプルの型です。

例えばですが、ban tobaccoのoppで"free choice"のプリンシプルを立てる時はどのように考えるのか説明しようと思います。

Abstraction
まず、抽象論でそもそもなぜ「そもそも自由が認められるのか」という話をすると思います。
ここで大事なのは"Abstraction"とは言え、抽象的すぎたらだめということです。
この場合、具体的に守るのは「身体の自由権」(bodily autonomy)であるはずです。
特に、「自分の体を傷つけてまでも幸せを追求する権利」と言えると思います。

なぜ、そのような権利があるのでしょうか?
それは、「自分の体は自分がownしているから」という話であったり、「自分の幸せは自分のことが一番分かっているから」という話になるでしょう。

Analogy
そして、その抽象論を支える上で類似例が大事になってきます。
特にPrincipleって自由権ならまだしも、"importance of preservation of culture"だとか"representation as a part of democracy"等抽象的な話になりやすいため、それをぐっと分かりやすくするための機能を果たします。

例えば今回の場合は、他に自分の体を傷つけている自由っていうのはどういうのが認められているのでしょうか?
consumption of junk food, drinking alcohol等が例として思いつくのではないでしょうか。
このような例も、「自分の体を傷つけていても幸せを追求している例である」と説明することになります。

Applicability
そして、最後になぜ今回のモーションにも当てはまるのか、という話になります。
つまり、
・飲酒と喫煙はなぜ同じようなものなのでしょうか?
・そして今回はどういった幸せを守ろうとしているのでしょうか?

前者に関しては、Analogyのところでも多少説明しているでしょう。成年になれば、ストレスの発散などにおける幸福追求という形になるかと。
後者に関しては、タバコのユニークネスのイラストになるかと思います。
例えば、さっと吸えるという話だとか、タバコの煙が体の中を通っていくだとか、そういった話になるかもしれません。

これが、Triple Aの基本になるかと思います。
いくつか、留意点だけ述べていくと

・必ずしもAnalogyはなくても大丈夫です。場合によってはない場合もあるので。新しいPrincipleをつくるのであればなおさらです。

・繰り返しになりますが、具体的に話しましょう。"free choice"とかって何でもあてはまりますし。

・Abstraction, Analogy, Applicabilityは必ずしもこの順番で説明する必要はありません。AREAと異なり、しっかりと3つの間の峻別はつけにくいと思いますし。この要素があると説得的になるのでは?という考えに基づいてつくられています。

いかがでしたでしょうか?今ではきっと他の色々な解釈もあると思いますが、Triple Aの基本はこのようなところになるかと思います。


追記:1/29に続編をUPしました。 Triple A (2) 発展 

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