2018年2月4日日曜日

[KK-Cup 2018] Equity Briefingのベストプラクティス

2018年に入っての初大会である、KK-Cup 2018のEquity Briefingは注目に値するものでしたので紹介したいと思います。こちらは、Equity Officerが98%つくっているもので、ak_debateはアドバイザーとしては関与していましたが、ほぼ関わっていません。
1点だけアドバイスはしましたが、基本的には3人のCreditです。
(なお、名古屋大学OBもアドバイザーとして参加していた他、最終化の前にTDやACとの議論もあったようなので、かなり多くの人を巻き込みながら推進してくださったのだと思います)


現物のリンクはこちらになります

【総論:なぜ「ベストプラクティス」級なのか?】
・主に4ページ目にあるように、今までのEquity Violationは同じようなことが繰り返されてきたり、「結局何がEquityなのだろう?」というものが不明瞭だったことが挙げられます。もちろんEquity Policyが日本に上陸してから多くの日がたっていないことは影響しているのでしょうが。なのでそれを分かりやすくケーススタディやイラストをもってコミュニケーションした、というのは大きなValueだと思います
・そこでもちろん何がEquityにあたって、なにがあたらないかの判断はグレーゾーンではあるかと思います。その議論は継続的に行うにしても、ある種「決め」の問題でもあると思うので、リスクを多少とってでも、それをしっかり決めにいったところがすごいと思いました。不快感が感じた参加者がたくさんいた中で、とはいえEquity Briefingが曖昧であるがゆえに躊躇していたものを、しっかりとだめだと言い切った勇気をたたえたいと思っています。
・実際に参加者などからEquity Officerに対して個人的にいくつも「これは良いね」というフィードバックがきたようです。また、会場にいた人からは「普段よりもEquity Policyをしっかり聞いている人が多かった」という印象があったとのことです。

【各論:具体的に取り上げられている事例の妥当性】
・問題意識からおりてきているように、具体的な事例は過去に実際起きたことであったり、私も耳にしたことが多かったです。

・例えば、P.7の「ディベート中の居眠り・携帯いじり」に関しては、一部の大会において問題にはなっていました。ただ、それを行っていたジャッジが多くの参加者にとって年上であったことから、参加者が「それをわざわざ言って問題にしたくない…」中でむずむずしていたとのことです。
・P.8のGender Pronounに関してもしっかり踏み込んでいるのが良いと思いました。こちらはEUDC等では「当たり前化」しつつある話で、大会によってはpreferred pronounを聞くことが推奨されていたりもしています。こちらも今後増えていくことがいいなと思っています
・P.9-10の差別的・過激なスピーチに関しても、英語が母語出ない人にとってはチャレンジングな部分だと思います。近年日本語即興型ディベートを見ていると「日本語のほうが気を付ける余裕がある」とのことではあるようですが、WUDCでもこのような表現に関しては気を付けよう、とあるので世界基準の内容が輸入されているようにも思えました
・P.16で書いてあるような、SNSでの攻撃的な発言に関してもいいと思いました。こちらはSIDO等ですでに導入されているポリシーでもあります。もちろん建設的な議論はすればよろしですし、ディベーター的にロジックであったり、あとは単純に人として「こういうところはよかったのだけれども、ここのチャレンジが…」というような話し方をもって議論することは有益だと思っています。いきすぎない表現は重要だなというところです。

【総括】
Equity Policyをより早くから公開しておく、のような工夫を行ったり、よりほかの事例のピックアップなどのチャレンジはあると思います。しかし、具体的に地に足のついたEquity Briefingを、(1名はTabでしたが)コミッティーばりに貢献してくれたことは大きく評価されるべきだと思っています。

Equity Policyはak_debateが提唱している、「何が良い大会なのか?」という"物差し"を提供する"Debate Tournament Framework"で言うと、「イベントの質」の"Participation"という根幹のものです。「個人の属性に関係なく誰もが参加し易く、「参加してよかった」と思える」ようにするうえで必要不可欠なものです。
(参考資料はこちら)重要なピースである、Equity Policyがブラッシュアップされていくことを切に投げっています。3名の皆様、お疲れ様でした。

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